今回はオスグットシュラッター病の症例についてお話します
オスグットシュラッター症とは10歳~15歳位の成長期のスポーツをする子供に起こりやすく
膝のお皿の下の骨(脛骨結節)が徐々に出てきて運動したり、
膝を深く曲げたりしたときに痛みが出て来ます。
ひどくなると痛くて歩くこともままならなくなってしまいます。
急速に身長が伸びた際に、骨の成長に筋肉の成長が追い付かないため
主に大腿の筋肉の牽引力で筋の付着部のまだ柔らかい骨(脛骨結節)が引っぱられて痛むと言われています。
今回の患者さんはスポーツの動きの中で膝をかなり深く曲げなくてはならないため
痛みの改善の指標を膝の深屈曲としました。
当初はうつぶせでの右膝屈曲90度で痛みあり
大腿四頭筋を足の裏と前脛骨筋の筋膜からゆるめて、若干痛みは和らぎましたがまだ膝は曲げずらい状態でした。
次に姿勢検査で骨盤が右にねじれていた為調整すると動きは改善し150度まで曲げても痛みは無くなりました。
これは骨盤の右へのねじれにより、下前腸骨棘の位置が変わり結果主に大腿直筋がより引っ張られることになり
この筋がくっつく脛骨結節がただでさえ引っ張られるのに、更に引っ張る力がかかってしまっていたと考えられます。
今回の治療で痛みはかなり改善しましたが、運動は様子を見ながら無理をしない様お話しし、御自宅でのケア方法をお伝えしました。
このように痛みや動きを制限している原因は、患部だけではないことが多いですのでご参考にしていただければと思います。
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