今回は親指のばね指の治療について話しします。
今回は80代女性で2ヶ月ほど前から左の親指がばね指になりに曲げ伸ばししづらくなったということです
この場合は指を曲げて伸ばす時にひっかかるというような症状がありました 。

検査すると親指付近の腱鞘に硬さがありがあり母趾屈筋の方にも硬結がありました
またそれとともに、指の伸筋ラインの筋膜と指の屈筋 ラインの筋膜にも固いところがあり、それらの動きが悪いため指の動きを邪魔していました。

上記の部分に硬いところがあると指の先から曲げる形になりますので親指の腱と腱鞘に負担がかかり、それを繰り返すことによって腫れや炎症が起きて、結果として腱鞘炎の症状が出やすくなります 。

ですので治療は指の屈筋ラインの筋膜と指の伸筋 ラインの筋膜をリリースし
母趾屈筋と母指伸筋の筋肉をリリース、それに加えて 親指の腱鞘と腱をリリースするように治療をしました 。

この場合腱鞘と腱の間に癒着　（組織どうしがくっついてしまう事）があまりなかったため数回の治療で指を曲げたり伸ばしたりする時の引っかかりは、
減って楽になっていきました 。

腱鞘炎の治療は通常時間がかかることが多いのですが 、癒着があまりなかったので思ったよりも早く良くなり喜んでいただけて良かったと思いました 。

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